はるとです。こんにちは。
はじめに
最近塾講師のアルバイトで評論ばかりを教えています。
私は高校時代、
20年分以上のセンター試験・現代文を解きましたし、
国公立大学の現代文過去問は100年分以上解きましたね。
そしてその経験を活かして教えているわけです。
教えている内容は記事にしよう!
これが私の現在のモットーなので、
この記事では現代文・評論の解き方を説明します。
ちなみに初めて教える生徒には、この記事の内容のことを毎回説明、板書しています。
つまり、これは有料級の記事になります。
あ、私の経歴はのような感じです。
それでは現代文・評論の解き方を説明しましょう。
私の解き方が必ずしもあなたに合うわけではない!
解き方を説明する前に、言っておきます。
私はあなたではありません!
何を当たり前のことを……と思うかもしれませんが、
私が言いたいことは、
私の解き方が全てあなたにとって合うとは限らない!
ということです。
無論、私はこの記事で紹介する解き方は立派なものだと思っています。
しかし、読者の皆さまにとって、解き方が合う合わないはそれぞれです。
そのためこの記事を読み、この記事の解き方を実践し、
合うところがあれば今後も取り入れる、合わないところは切り捨て他の解き方を実践する……
そのように勉強をすれば良いと思います。
すると自分なりの解き方を見つけることができると思います!
それが勉強で最も大事なことです。
前置きはここまで、今からちゃんと紹介しますね。
塾講師「だん」の現代文・評論の解き方
現代文・評論の問題の解き進め方
この記事では、大阪府の公立入試問題の過去問を取り扱いながら説明をしていきます。
(後に過去問は取り扱います。気になる方は、「目次→過去問を実践しよう」をクリック🔍)
入試問題の過去問……全ての問題を解くとなったとき、
3通りの方法が一般的に挙げられます。
おすすめは3です。
現代文の文章は高校入試といえどもそれなりに量があります。
そのため1の解き方では、
問題文を先に読んでも、本文を全て読んだ後に、問題文の内容を忘れています。
また2の解き方では、
本文を全て読み終えた段階で、問1や問2の根拠の場所を忘れてしまいます。
入試は時間勝負です。いかに効率よく解くかが大事になってきます。
そのため私は3をおすすめします。
答えの根拠が傍線部や空欄の近くに書いてあることも、3をおすすめする理由ですが、
そもそも入試問題の現代文では
第1段落で1問解くことができる、
第2段落で1問解くことができるという具合に、
規則的に問題が設定されています。
そのため、「まず本文を読み進め、傍線部や空欄が来た際に、該当する問題を見て、解くことができるのならば解く。」という方法をおすすめします!
現代文・評論の解き方
解く際に意識するポイントは
「筆者の主張を探す」
これに尽きます。
なぜなら問題を作成する人は、やたらと筆者の主張を解答の根拠にしようとするからです。
まあ、「私は~と考える」「私は~と思う」などの表記があれば、その箇所が筆者の主張と分かりますが、
本文にはそんなに易しい表記はありません。
- ではどこに主張が書かれているのか?
- なぜ主張と判断出来るのか?
それらに関して説明をしていきたいと思います。
類比箇所は筆者の主張
類比とは「似ている文同士」のことを指します。
現代文では似たような文を探すことが重要になります。
なぜならそれが筆者の主張となり、問題の解答の根拠になるからです。
では、なぜ類比が筆者の主張になるのでしょうか?
例えば、あなたが冤罪で警察の取り調べを受けることになったとしましょう。
きっとあなたは「私は無実だ」と繰り返し言うと思います。
アリバイがあることや動機がないことや、理由を述べながら「私は無実だ」と繰り返し言うはずです。
そして繰り返し言う内に、
「私は無実だ」
が、あなたの主張になっているのです。
この例と同じように、筆者も似たような文を繰り返すことで主張をしています。
そのため類比箇所を探すことが重要になります。
具体例の前後も筆者の主張
その類比箇所、つまり主張ですが、これは非常に抽象的です。
そのため理由や具体例を筆者は主張の後に書くわけです。
そして出来上がった文章は、抽象と具体が繰り返された文章になっています。
つまり、具体の前後は抽象……筆者の主張が書かれているわけです。
そしてその主張が解答の根拠になりやすいので、
本文を読む際に、主張の内容が分かっていれば、具体例をしっかり読む必要もないのです。
そもそも具体箇所を答えにしたいときは、
問題文に
「具体例を挙げて述べよ」「具体的に述べよ」と
書かれているはずです。
筆者の主張に関する説明は以上になります。
「類比」と「具体例の前後」、この2点を意識して評論問題を解きましょう!
過去問を実践してみよう!
さて評論の解き方を説明したわけですが、
それが本当に正しいのか?
過去問を実践して確認してみます。
扱う問題はこちら
大問4の(3)を扱ってみましょう。皆さん苦手だろう記述問題です。
傍線部③を読み終えた体で解きますね。
問題文では
味が統一された単位によって定量化出来るようになるまでの過程を訊いています。
第6段落に注目。
写真に線を引いていますが
「味という~しれません。」という文が傍線部③と似ていませんか?
はい、根拠確定です。
しかしこの文だけではまだ解答を作れません。
その前の文に注目。
「それができたときに、味という~しれません。」と述べていますね。
この問題では過程を訊いています。
「それができたときに~しれません」という文からは、「それ」の内容が「過程」を指していると読み取れそうですね。
だから「それ」という指示語の内容を抑える。
指示語は基本的に前の文や単語を指しているので、そこに注目。
「それ」の内容は青線を引いていますが、「1対1の対応づけが~可能性があります。」のことです。ここも根拠。
そして今2つ根拠を挙げましたが、その文を上手く繋げます。
解答例はこちら
この問題からも類比の重要性が伺えますね。
記事のまとめ
それでは記事のまとめに入ります。
以上になります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。